Introduction
ユニークかつエレガントなデビューを飾ることは、BMW ALPINA開発時の最重要課題の一つです。
ALPINAのリヤ・スポイラーは、B5 Sにストレートなサイドラインを与え、フロント・スポイラーおよびサイド・シルと共に停車時でもダイナミックな印象を与えています。
風洞における徹底した空力特性のファイン・チューニングによって、美しいデザインと最適な機能性の両立が追求されました。
それが 300km/hの速度でもなお安全な走行性能を保証するための基本的な前提条件だからです。
その結果は納得できるものとなりました:ALPINAのフロントおよびリヤ・スポイラーにより、フロント・アクスルとリヤ・アクスルにおける揚力値が最小になり、同時に、大きなホイール・サイズにもかかわらず、0.29(リムジン)という素晴らしいCd値を達成しています。
ALPINAのエンジニアは、1年間にわたりこのエンジンのポテンシャルをテスト・ベンチと実車でテストしてきました。バルブ・タイミング・システムの変更により、排ガス温度が明らかに低くなるように燃焼プロセスが最適化されました。この温度変化によって、510PSから537PSへの出力アップおよびトルクを25Nm増加して725Nm(74.0kgm)に上げるための基盤が構築されました。BMW ALPINA B5 Sのエンジン・ルームを満たしている様々な技術から期待されることは、出力曲線を見ればよく分かります。
このエンジンは、わずか2,500回転で、既に約200PSもの出力を発生しています。5,500回転で最高出力の537PS(395kW)に到達します。したがって、B5 Sは非常に広い回転域で、常に最適な推進力を得ています。このデータが示しているエンジン特性は、これよりはるかに大きな排気量の自然吸気エンジンの特性と同じです。
B5 Sの走りは、自然なレスポンスと無理なく高回転まで回るエンジンを特徴としています。
非常に優秀なZF-6HP26オートマチック・トランスミッションは、シフト・タイムを50%短縮しています。マニュアル・モードにおけるドライブ・フィーリングは、ダブル・クラッチ・ギアのシフト動作に匹敵します。変速時間はわずか0.1秒です。
特にスポーティな走りでは、新しく導入されたダブル・クラッチ機能が大きな役割を演じます。これはシフト・ダウン時に、エンジン回転数のリザーブを、走行安定性を損なうことなく100%使用できるようにする機能です。
スポーツSWITCH-TRONICの操作は極めて簡単です:ステアリング・ホイールの裏側にある2つのボタンを操作することで、ステアリング・ホイールから手を離さずにシフト・チェンジを行うことが可能です。さらなる開発の成果:以前のモデルでも衝撃的な値であった0-100km/h加速は、0.1秒縮まり4.6秒になりました(ツーリング:4.7秒)。
最高速度は3km/hアップして317km/hに達しています(ツーリング:313km/h)。これによって、B5 Sモデルは、世界的な評価を確立しているいくつかのスポーツ・カーと肩を並べ、最高のクラスに属することになりました。
圧縮ストロークと伸長ストロークにおけるダンパー特性を調整することによって、快適性を損なうことなく、より鮮烈なスポーツ・キャラクターを実現しています。基本モードでは、ソフトなダンパー設定となり、急加速時には自動的に特性が変化します。例えば、うねった路面における高速時の追い越しでは、ダンパーは1秒以下の時間で緩衝力を自動的に上昇させ、安全な走行挙動を確保します。ドライバーは、状況に応じてセンター・コンソールに設置されたスポーツ・ボタンを押すことで、スポーツライクな、つまりハードなダンパー特性を選択することができます。
B5 Sは、20インチ・ホイール(リムジン)により、軽快で非常にニュートラルなハンドリングを可能にしています。この車は、ドライバーのステアリング操作に対し自然かつ正確に応答します。これには、スタビライザーの強固な設計が大きく貢献しています。これによって、カーブにおける傾きが抑制されます。
B5 Sのブレーキ・システムの性能は、その測定値(200km/hから停止するまでの時間は5.5秒以下)を見れば明らかです。この性能を実現しているのが、フロントおよびリヤに装備された大径ブレーキ・ディスクです。サイズはそれぞれ、374/36mm(フロント)、370/24mm(リヤ)です。2ピストンTEVESブレーキ・キャリパーにより、非常に高い制動力が得られ、最高の停止時安定性が確保されています。
しかし同時に明確な機能美によってすっきりと仕上がっています。
フロント・ドアの非対称インナー・トリム・パネルがその良い例です:ドライバーは、グリップやパワー・ウインドーのスイッチを直感的に見つけることができます。
ジョイスティック・デザインの電子コントロール付きセレクター・レバーは、オートマチック・トランスミッションのセレクター・レバーの機械的リンクに代わるものです。
広範囲にわたる標準装備は、追加費用のかかるオプション装備の必要性を減らしています。
ALPINAの伝統である高級ウッドは暖かい雰囲気をもたらし、熟練工により加工されたレザー・インテリアと同様にALPINAの象徴となっています。
ドライバーの目前には、ブルーの油温計付きALPINAインストゥルメント・パネルが備わります。

